kikubonさんにて、朗読「ずっとお城で暮らしてる」が公開されました。
kikubonさんで翻訳の作品を読ませていただくのは初ですね。シャーリー・ジャクスンさんのこの作品、不思議な感覚なんです。メアリ・キャサリンを通して描かれる町が、人々が、さまざまな物事が、不思議な色をしていて、少し歪んでいて。読み進めていくうち、この感覚が何なのか少しずつ思い当ってきました。それは人それぞれ違うと思いますが、私は自分の思春期頃…何か漠然と「何物にも汚されまい」とする感じ、忘れていたそんな感覚が蘇ってきた気がしました。いやそもそも私の思春期にそんな感覚が本当にあったのか？なかったとしてもこんな気持ちにさせてしまう作品だということなんでしょう。少女の目を通した世界。歪んでいるのは彼女か世界か。確かめてください。
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